ココロの皮むき

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なぜ、不快な気持ちを紙に書いて分析していくと心が落ち着いてくるのか?

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不快な気持ちを紙に書いて分析するのは脳科学的にも効果があると言われている!?
 
こんにちは。どいつよしです。
 
 
僕は20代後半から、怒りや悲しみや恐怖といった不快な気持ちに心を支配された時に、紙に書いて整理をするようにしてきました。
 
 
紙に書くことによって、不快な気持ちと距離を置き、なぜそのような気持ちになったのか、次同じ状況になった時にどう対処すればいいのか、などと分析して考えていくと、心に落ち着きを取り戻すことができるので習慣にしてきました。
 
 
最近、アンガーマネジメントを学ぶようになってから、紙に書くということもアンガーマネジメントのひとつになると実感しているところです。
 
 
ちなみに、現在は対人関係療法の水島広子さんプロデュースの『それでいい。実践ノート』に出会い、【自分の不快な気持ちを親友目線で肯定する】という分析方法を気に入っていて、もっぱらそれに書くようにしています。
 
 
でも、なぜ、不快な気持ちを紙に書いて分析していくと心が落ち着いてくるのでしょうか?
 
 
実は、それには脳科学的な理由があったのです。
 
 
 

紙に書いて分析している時の脳の働きとは!?

まず、知っておくといいのは、大脳辺縁系大脳新皮質という2つの部位。
 
 
大脳辺縁系は、サルや犬、トカゲでも持っている原始的な脳の部位です。動物脳や本能脳とも呼ばれ、人間の本能的な感情や行動はここで行われます。不安、恐怖、怒りなどの、「情動」と総称される気持ちが起きる時には、この大脳辺縁系が活発に動きます。
 
 
大脳新皮質は、人間が進化の過程で発達させてきた新しい部位で、高等動物の脳や理性脳とも呼ばれます。そして、大脳新皮質の中でも、特に前頭葉において、感情をコントロールする機能や理性的な判断や理論付けが行われています。
 
 
大脳辺縁系が感情を引き起こし、それを大脳新皮質が抑えようと動く。そのような関係性になっています。
 
 
 
気持ちを紙に書いて分析しているときには、
 
 
・前頭葉(分析、思考)
・言語野(言語化)
・運動野(手の動き)
・小脳(手の動き)
 
 
といった、主に大脳新皮質にある多くの部位が働いていて、大脳辺縁系は関与していないのです。
 
 
 
だから、書き進めているとだんだん心が落ち着いてくるのは、大脳辺縁系の動きが自然と抑制されているから、ということなのです。
 
 
 

紙に書く時には大事なポイントがあります!

不快な気持ちを紙に書くことを心のセルフケアに取り入れる時のポイントとしては、分析して考えながら書くプロセスがあることです。
 
 
脳科学者の柿木隆介さんは、「不快な気持ちを引き起こした出来事」「現在の状況」「自分の気持ち」「推測される相手の気持ち(相手がいる場合)」について、「この出来事を空中から第三者が見ていたらどう思っただろうか」と考えながら順番に書いていくことを推奨されています。
 
 
僕が使っている『それでいい。実践ノート』は、「不快な気持ちを引き起こした出来事」「自分の気持ち」「親友が不快な気持ちになっている自分に対してどんな肯定的な言葉がけをするだろうか」「その時の身体の調子や状況など」を順番に考えながら書いていきます。
  
 
このように、分析して考えることで、感情をコントロールする前頭葉の働きが活性化されるのです。
 
 
もし、それをせずに不快な気持ちをひたすら書き綴った場合は、大脳辺縁系を抑制させられないので効果はあまり上がらないと思われます。
 
 
 

専門家がプロデュースしたテンプレートを使うのもオススメ

その点で、僕が使っている『それでいい。実践ノート』は、テンプレートで分析して考えることができるようになっているので、前頭葉を働かせる大事なステップが抜かることがなくて安心です。
 
 
他にも、認知行動療法の大野裕さんプロデュースの『こころが晴れるノート』を始めとして、不快な気持ちを書いて分析するテンプレートになっているものがいろいろと出ているので、自分に合うものをチョイスしてやってみるのもオススメです。
 
 
 

日々の心のセルフケアに紙に書いて分析する習慣を

ここで紹介したノートを買う買わないは別にして、不快な気持ちを紙に書いて分析することが、心を落ち着かせる手段として脳科学的にも理にかなっているということが、おわかりいただけたのではないかと思います。
 
 
ぜひ、日々の心のセルフケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。
 
 
 

参考にした本

 

 

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