ココロの皮むき

産業カウンセラーが学んできたことを書くブログ

産業カウンセラーやキャリアコンサルタントがオウム返しばかりにならずに話を聴けるようになるジェンドリンの言葉

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ユージン・ジェンドリンは話を聴く姿勢についても大切なことを教えてくれる
 
こんにちは。どいつよしです。
 
 
最近Twitterで、「オウム返しするだけではすごく安っぽく聞こえる。」「単にオウム返しをされて話す気が失くなった。」等、オウム返しについてのツイートを見ました。
 
 
他にも調べてみると、オウム返しに対しては厳しい意見が結構ありますね。
 
 
僕もその意見に賛成する部分はあります。一方で、「カウンセラー側に、オウム返ししかせざるを得ない事情があったりするのではないか」とも考えました。
 
 
そして、それは特に、養成講座を終了し資格を取得して間もない人や、相談業務の経験の浅い人に多いのではないかと。
 
 
僕も経験していますが、「間違ったことを言ってはいけない」というプレッシャーがあると、オウム返ししかせざるを得ない状況を作り出してしまうんですよね。
 
 
オウム返しはまず間違うことはありませんから。
 
 
これは、養成講座において、「間違ったことを言ってはいけない」ということを暗に教え込まれるからではないかと思うんですよね。
 
 
今回は、そんな「間違ったことを言ってはいけない」という呪縛に取り憑かれてオウム返しがどうしても多くなってしまう人が知っておくと、肩の力を抜いて話を聴けるようになるユージン・ジェンドリンの言葉をシェアしたいと思います。
 
 
※ジェンドリンはセラピストという言葉を使っていますので、下のマンガではそちらに合わせました。
 
 

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「間違ってもいいんだ、何でも知っているという見かけを取り繕わなくていいんだ」ということがわかると、
 
 
「もっと詳しく話しを聴かせてくださいますか?」と促したり、「今のところがよく理解できなかったのですが、これはこういうことですか?」と理解の確認が、不安なくできるようになっていくのではないでしょうか。
 
 
そうすると、「間違ったことは言ってはいけない」というプレッシャーからのオウム返しの連発は減っていき、ほんとうに必要なところでのオウム返しだけになっていくのではないかと思います。
 
 
ジェンドリンは、クライエントに間違いを修正してもらえる関係を構築するために、カウンセリングの初めの頃に、自分が言ったことが間違いだとわかった時にはいつも、自分が間違っていたことをはっきりと言葉にして伝えていたそうです。
 
 
また、「多くの場合自分が間違っているのではないかと思っている」ということもクライエントに伝えていたそうです。
 
 
また、何でも知っているものではないということを理解してもらうために、終始、「答えはあなた(クライエント)の中にあり、あなたがそれがどういうものか見つけてくれない限り、私にはわからない」ということを伝えることもしていっていたとのことです。
 
 
ジェンドリンのやっていたことを参考にしてみてもいいですし、カウンセリングの冒頭部分で、「今からあなたの話を聴かせていただくにあたって、あなたのことを理解しようと努力しますが、もし、わたしが間違ったことを言ったり、わたしの応答に対してそれは違うなぁと思われたら、気軽に訂正してくださいね。」と伝えておくのも良いかもしれませんね。
 
 

参考文献

日本・精神技術研究所『フォーカシングワークブック―楽しく、やさしい、カウンセリングトレーニング